新生活など引っ越しのシーズンに入ると、用意すべきものがたくさん出て来ますよね。
慌てて引っ越し業者に依頼する場合など、料金が高いことやスケジュールの都合がつかないケースもあります。
実際繁忙期は依頼が殺到するため、引っ越し料金の相場は高くなってしまいます。
「それなら自前で運び出す方法を探してみよう!」となった場合は、ベッドやソファなど大型家具の運び出しは簡単ではないでしょう。
そもそもベッドやソファなど大型家具は、引っ越し業者に依頼せずに移動できるものなのでしょうか?
そこで今回は、引っ越しでベッドやソファを移動する方法についてご紹介していきます。
また、移動できない場合の処分の方法や引っ越し業者についても解説していますので、是非ご覧くださいね!
ベッドやソファは移動できる?
ベッドやソファを自前で移動する場合、どのような点に注意すべきでしょう?
いずれもサイズが大きい大型家具なので、そのまま移動することは難しいと言えます。
まずは以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
- ベッドやソファを分解できるか
- 現在の設置場所から運び出せるか
- 引っ越し先に家具を搬入できるか
- 引っ越し先に家具を設置する場所はあるか
これらのポイントをおさえ、ベッドやソファを移動する準備や運び出しの方法をご紹介していきます。
まずは大型家具を移動できるかチェックしていきましょう。
家具の構造を確認しましょう。
ベッドやソファは、分解できるものとできないものがあります。
引っ越しで運び出す際は、分解できるとある程度運び出し・搬入が大変楽になります。
まずは家具の構造について調べてみましょう。
ベッドのパーツ構造について
一般的な組立て式のベッドは、ヘッドボード・フレーム・マットレスで構成されています。
六角レンチや市販のドライバーがあれば解体できるモデルが多いため、分解し易いケースも多いでしょう。
また、折り畳み式のベッドなどはスチール構造のものもありますので、こちらも分解できるか確認してみましょう。
ベッド解体・組み立ての手順について
こちらは一般的な組立て式ベッドを解体する場合の手順をご紹介します。
解体したベッドは運び出し、引っ越し先で組み直す事になりますので、パーツや部品を無くさないように注意が必要です。
組み立て式ベッド解体の手順
- マットレスを外し、フレームだけの状態にします
- すのこなどマットレスの受けのパーツを取り外します
- ヘッドボードのネジを外し、フレームと分離します
- フレームは少しずつネジを緩め、それぞれ分解しましょう
- それぞれのパーツを、緩衝材などを入れ梱包します
解体の際ネジの長さが違う場合がありますので、「メモや写真」を撮り組み立ての際確認できるよう残しておきましょう。
また、フレームの一部が引き出付きのタイプは引出しを取り出し、フレームを分解して運び出せるよう梱包します。
引っ越し先での組み立て手順
- パーツやネジなど、部品が揃っているか確認する
- メモや写真を参考に、フレーム枠から少しずつ組み立てていきましょう
- 最初は全体を仮留め(ネジを緩くしめておきます)し、組み上がったところで一箇所ずつネジを留めていきます
- 最後にマットレスを載せて完成です
ベッドを解体、組み立てする際の注意点として、ネジが回らない場合に無理にこじ開けない事です。
うまく分解や組み立てができない場合は、業者に依頼するなど他の方法も検討してみましょう。
その他のベッドについて
組み立て式のベッド以外については、以下の種類があります。
細かいパーツが多いパイプベッド
筒状のスチールで構成されているパイプベッド。
解体、組み立ての際は部品が細かくなりますのでパーツを無くさないよう作業しましょう。
また、負荷のかかる部分はネジが回りにくい事があります。
分解→梱包→組み立ての手順は組み立て式と同じです。
移動しやすい折りたたみ式ベッド
フレームを折りたたんだ状態で収納できる折りたたみ式ベッド。
持ち出す場合も基本的にコンパクトサイズなので、マットレスを取り外せるモデルは取り外し、そのまま持ち出すことも可能です。
このようにベッドの種類によって、解体や持ち出す方法を検討してみましょう。
ソファのパーツ構造について
ベッドと比べ分解できるパーツが少ないケースも多いソファ。
脚が取り外しできるモデルは比較的多いことや、ハイバック(背もたれが高い)ソファは背クッションが外れるモデルも。
分解できるパーツが少ない場合、経路の寸法を入念に測る必要があります。
ソファ解体・組み立ての手順について
ソファの解体、組み立てはシンプルな構造が多いため、パーツも少なく作業も簡単にできるでしょう。
主な手順としては、以下になります。
- ソファを背倒しにし、脚部を取り外しします。
- クッションが取り外しできるモデルは、フレームと分けることで軽く持ち運びできるようになります。
- ハイバックなど背もたれが高いソファは、背クッションがフレームごと外れるタイプもありますので、分離させましょう。
脚を取り外す際、六角レンチやドライバーで取り外せるタイプが一般的です。
脚に直接ネジが付いたタイプは脚を回して取り外します。
組み立ての際は背倒しの状態で脚を取り付け、平置きしてからクッションを取り付けします。
ソファは嵩張るため外れるパーツを極力外し、コンパクトにてから持ち運びするようにしましょう。
寸法を測りましょう
現在使用しているベッド・ソファの寸法を測っておきましょう。
ベッドは長さが195〜220cm、幅が80〜140cmと大きなスペースが必要です。
また、ソファはマンションの畳1畳(幅182×奥行き90cm)をベースに考えると測りやすいです。
新居のリビングや寝室のスペースに収まるかは、大切な要素になります。
経路や動線を確認しておく
持ち出す際の廊下幅や通路の広さを事前に必ず測っておきます。
とくにマットレスやソファは嵩張るため、以下の動線を必ずチェックしましょう。
マンションによってエレベーターの構造や広さは異なります。
一般的には扉部分が狭く中が広いため、マットレスやソファを倒して入れるケースが多くなります。
意外と見落としがちなのがエレベーターに繋がる通路。
ある程度のスペースがないと家具を倒すことができない場合があります。
一軒家の階段も、広さや高さに注意する必要があります。
とくに途中で回り込む階段では、ある程度の幅と高さが必要になります。
とくに厚みのあるソファなどは測り辛いため、充分なスペースがあるか確認してみましょう。
大型家具を出す、入れる際に必要なスペースが玄関口も角にしてみましょう。
一部マンションなどで玄関口から左右に曲がる廊下に繋がる場合など、家具を回せるか高さと幅をしっかり測っておく必要があります。
梱包方法も検討しましょう
ベッドやソファなど大型家具は、梱包せず移動すると傷や汚れの原因になります。
ホームセンターやネット通販で梱包資材を購入しておく必要があります。
ベッドの梱包時の注意点
ベッドはフレームについてはウッドやスチールなど硬い素材が多いため、分解したパーツを梱包するのはそれほど難しくないでしょう。
一方マットレスはウレタンやバネなど柔らかい素材でできているため、紙やビニール製でマットレスがすっぽり入る大きな袋を用意する必要があります。
いずれも緩衝材や段ボール、毛布などで梱包した状態で運ぶようにします。
ソファを梱包する方法は?
ソファはボリュームがありこちらも梱包は難しいため、ホームセンターやネット通販などでソファをすっぽり包める布団を購入しておくと便利。
脚やクッションが外れるタイプは、それぞれ緩衝材やクラフト紙などで梱包し、持ち出すようにしましょう。
充て布団があると運搬に便利
引っ越し業者や家具屋が使用する充て布団。作業の際に敷いておくとキズも防げて大変便利です。
枚数を何枚か購入しておけば、玄関先や階段の踊り場など傷が付きそうな箇所に敷いて緩衝材替わりにも使用できますよ。
人数やトラックの確保を
大型家具を運び出す場合、人数やトラックを確保する必要があります。間違いなく一人では難しいため、最低限自分と合わせて1〜2人は作業員を確保しましょう。
トラックはソファやベッドを運び出す場合、ハイエースなど箱バンや1〜2トンクラスのトラックが必要になります。
荷物の量や大きさを考えて、こちらも手配するようにしましょう。
吊り上げやクレーンを使用する場合
ベッドやソファを運び出す際や搬入時、吊り上げやクレーンが必要な場合があります。
搬入・搬出経路の寸法が足りず、これらの方法を行う場合は安全面から基本的には引っ越し業者に依頼することをおすすめします。
どうしても吊り上げする場合は、専用の充て布団や養生をしっかりし、安全に配慮し行ってください。
引っ越し・運送業者に依頼する方法も
家具を持ち出す方法をご紹介しましたが、人数やトラックなど確保することが難しいケースや家具の構造が分からず挫折する場合もあります。
何より安全を確保できない場合、ケガなどして入院となれば元も子もありませんよね。
そこでベッドやソファなど、大型家具のみ引っ越しを依頼できる引っ越し・運送業者に依頼する方法も検討してみましょう。
ここでは代表的な2社をご紹介します。
家具に特化したアーク引越センター
ベッドやソファなどの大型家具、家電のみ引っ越し作業を依頼できる「大物限定プラン」のあるアーク引越センター。
他の荷物はダンボールで自前で引っ越す場合などに向いています。
大型家具の荷造りや運び出し、搬入を依頼できますので効率よく引っ越し作業をすすめることが可能です。
手軽に家具や家電の移動を引っ越し時に頼みたい際、便利なサービスですが引っ越し料金をベースに行なっているサービスのため、割高に感じるケースも。
荷物の量や作業時間を考慮しながら、見積りを依頼してみましょう。
*見積りを依頼する場合はこちら
参照 : アーク引越センター公式サイト
家具に便利ならくらく家財宅急便
宅配大手、ヤマトホームコンビニエンスが運営する「らくらく家財宅配便」。
引っ越し作業に必要な梱包作業や運び出し・設置などの一通りの作業が依頼できるうえ、コスト面も引っ越し業者と比べおトクな場合も。
サイズの上限も450cmまでとおおよその家具を依頼できるため、便利なサービスと言えるでしょう。
ただし運送会社としてのサービスの一環になりますので、丁寧な引っ越し作業を依頼する場合と勝手が違う場合も。
また、地域によっては指定時間の範囲外に来られるケースもあるようですので、「配送業務の延長サービス」として気軽に利用できるかについて検討してみましょう。
*料金を検索する方法はこちら
参照 : ヤマトホームコンビニエンス公式サイト
移動はあきらめて処分する方法をご紹介
ベッドやソファの移動はあきらめて処分する場合はどうでしょう?
大型家具を処分する場合、大きく分けて「下取りに出すか廃棄する」方法があります。
ここではそれぞれの方法で処分する手順や業者をご紹介していきます。
不用品を買取り、トレファク 引っ越し便
家具や家電を下取りに出し、引っ越し先で買い替える場合など、引っ越し業者に不用品の買取りを依頼できたら便利ですよね。
実は引っ越し業者で不用品の買取りを依頼できるところはほとんどありません。
しかし引っ越し業者の「トレファク引っ越し便」なら、ベッドやソファなど引っ越し時に大型家具の買取りをお願いすることができます!
大手リサイクルショップ「トレジャーファクトリー」が運営しているので、購入後の買い取り期間が10年と長く業界でも珍しいサービスが好評です。
つまり引っ越し時に不用品としての処分や、下取り業者に依頼する必要がないという事になります。
引っ越し時は忙しく、不用品を買取りしてもらえるサービスは大変好評です!
ただし首都圏を中心とした業者ですので、対象地域を調べてみましょう。
*トレファク引っ越しについて詳しくはコチラ
粗大ゴミで処分する場合
ベッドやソファを処分する場合、お住まいの地域の自治体が運営する「粗大ゴミ回収」を利用するとよいでしょう。
コンビニや郵便局でゴミ処分券を購入し、申込みした後回収日当日に所定の場所に持ち出し、回収してもらえます。
料金は安価なものの、家具を家から持ち出す場合難しいケースがあります。
家具の大きさや種類によっては、利用が難しい場合がありますのでご注意ください。
不用品回収業者に依頼する場合
最近では引っ越し業者でも不用品回収を受け付けている業者もありますが、地域の許可が必要である場合が多く、対応できない引っ越し業者も多くあります。
大型家具や家電など、料金は掛かりますが適切に処分を依頼できるのが不用品回収のメリットですね。
ただし一部に悪徳業者も存在しますので、ネットなどで検索し会社の所在地や口コミを確認の上で依頼するようおすすめします。
その他下取りに出す方法
ベッドやソファを下取りに出すその他の方法として、メルカリやヤフオクで販売する方法やリサイクルショップで買取りを依頼する方法があります。
メルカリやヤフオクなどのオークションサイトで販売する場合、落札されるまでに一定の期間が必要なことや、配送の手配やクレーム対応など手間がかかります。
ある程度時間に余裕がある場合におすすめの方法と言えるでしょう。
ベッドやソファなど、大型家具をリサイクルショップに持ち出すのは難しいですよね。
最近ではリサイクルショップの出張買取りが便利です。
日時を予約して見積りにも来てもらえますので、最寄りの店舗を検索してみましょう!
まとめ
今回は、引っ越しでベッドやソファは移動できるのか?という疑問や方法についてご紹介しました。
ベッドやソファを業者に頼らず移動する際は、家具の構造や搬入経路など、事前に調べておく必要がありましたね。
実際は分解や組み立て、運び出しなど大きな手間が掛かりますので「難しい」と感じた場合は専門業者に依頼する様にしましょう。
自治体や不用品回収に依頼する処分については、料金や手間を考えながら選ぶとよいことも分かりましたね。
リサイクルショップやオークションで販売する方法も、引っ越し代を節約できました。
引っ越し業者に依頼する方法では、個人的には大型家具の買取りを依頼できる「トレファク引っ越し便」が便利だと思いました。
買取り期間が10年と長いことや、取扱い品目が多いことなどリサイクルショップのメリットを活かした引っ越し業者は、他になく魅力的でしたね!
ベッドやソファなど大型家具を持ち出す場合は、くれぐれも安全面に気をつけて行って下さいね!
※不用品買取り、「トレファク引っ越し便」詳しくはコチラ!